産地旅行レポ〜十日町初日〜

現代の一大きもの産地である新潟県の十日町市。
2泊3日でお客様と訪れた旅行の初日の様子です。

北陸とはいえ暑さが残る8/26日。
お客様と合流したのは越後湯沢駅でした。

(最初からテンションMAXの岸本先生)
岡山市で着付け教室を開かれている岸本先生とその生徒様。
そして、茶道の青年部仲間と僕を入れて4人の珍道中の始まりです。

まずは腹ごしらえということで、開催中の大地の芸術祭の拠点施設の1つでもあるキナーレへ。
この施設、中央に浅くて広いプールがあるのです。
もちろん、遊泳禁止ではあるけれど、中に入るのは自由。
暑さのせいもあって、たくさんの人が思い思いに水に浸っていました。
で、それを見た瞬間、テンションがどんどん上がっていくお2人。

早速ザブザブ(笑)


いくつもの触れたり、入ったりできるアートな作品群を堪能しつつ

(散髪屋さんの看板の中に入ったみたい)
同施設の2階にある越後しながわバルへ。
ここでは、米どころらしく、お米の話を聞きながら地域の各所で取れたコシヒカリを食べ比べるという
「ザ・お米ショー」を開催していましたが時間の都合で、おにぎりセットを購入。
500円で、産地の違うコシヒカリで握ったおにぎり2個と小さなオカズがついたセット。
炊き方も炊いた人も分量も同じに炊いた同じコシヒカリでも、育った場所が違うと全然違う!
って、違いがわかってめちゃくちゃ盛り上がりました!

お腹も満たされてキナーレの出口をくぐると、
「今、モグラが出没しています」と声をかけてくれるお姉さん。
思わず、「モグラですか?」と返したら
「畑の穴の中にモグラがいるんです」とお姉さん。
ならば見てみようということで、小さく盛り上がったところにある畑に向かうと・・・・
おりました(笑)

わかりますか?足元に・・・。

これには全員大爆笑。
暑い中、本当に頭が下がります(笑)

モグラに見送られて、次に訪れたのは十日町市博物館。

先日まで東京で「縄文の美」と題して大々的に縄文展が行われていましたが、なんと国宝の「火焔型土器」が
常設展示されている市立の博物館なんです。


(こちらは、触れるレプリカ)

(こちらが本物)

この造形に至った美意識はどこからやってきたんでしょう?
現代のきものにまで受け継がれる、日本の美の原点は凄まじいパワーを持っています。
さらに豪雪地帯でもあり、最盛期には十日町だけで年間700億円も生産されていたという
織物についても、豊富な資料が展示してあり、僕のようなプロが行ってもかなり勉強になるんです。

(明石縮の展示。試行錯誤の末に生み出された幻のセミの羽です)

たっぷりと、歴史と風土に触れた後は、僕が個人的に楽しみにしていた旅館。
松之山温泉、凌雲閣さんへ。

木造3階建のこちらの宿。


建てられた時に、複数の宮大工さんを呼んできて、それぞれに部屋を担当させたとか。
間取りは同じながら、屋根や欄間。床の間の作りまでそれぞれに違って、こういうの大好き人間としては
テンションだだ上がり。
雰囲気としては、良くも悪くも昭和(笑)
日本三大薬湯に数えられる温泉は、ぬるかったり、暑すぎたりと、お客様との話題に事欠きません(笑)

お食事は自家製の梅酒から始まって、地元の料理がたくさん!

新潟とはいえ、内陸の町。津山では食べないような山の幸を堪能です。

翌日は早朝にざーっと一雨。
夕方の光が移ろう景色も綺麗だったけど、雨に煙る景色もまた素敵な風情でした。

(夕方の光の移ろい)

(朝の一雨)

食べきれないくらい豪華な朝食を頂いた後には雨も止みかけて
楽しい二日目が始まるのでした。
つづく。

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