絞り工房の見学

10月26日(金)
僕が大好きな藤井絞さんのご紹介で、京都の帽子絞りの職人さんの工房にお邪魔してきました。
山岸さんは「絞り染分け師」として京の名工に指定されるこの道50年の大ベテランです。

染め分け師というのは
模様に応じて、生地を染め分けるための染め分けと呼ばれる部分を担当する職人さん。
色が変わるラインにそって糸で縫って手繰り寄せ、帽子と呼ばれるビニールや時には桶を使って防染する部分をガードして、多色に生地を染め分ける下準備を行います。

案内されて着いたのはごくごく普通の一軒家。
入口をくぐって二階に行くと、広がっているのがこんな光景。

絞りの美しい作品が生み出される・・・とは思えませんが、これぞ職人さんの仕事場!

最小の絞りである一目絞り(絞りの形が人の目に似てるから人目絞りという説も)。

(最小の絞り。人目絞り)

多色に染め分ける技法の数々。
魔法のように糸と生地を操って、帽子をかぶせたり、桶を使った防染の仕方を実演してくださったり。

僕は、絞りの技法はとっくに完成されていて、その技を守って来られているものと思っていたけれど、それって凄い誤解でした。

仕事の度に工夫を重ねて、独自の技をたくさん編み出して。
仕事の度に精度や完成度を高めていくひたむきな姿勢。
現在進行形で技を進化させる貪欲な職人魂。

技そのものも確かに凄いけど、
その人となりというか、人生に猛烈に感動!!


(山岸さんと一緒に)

その後、藤井絞さん近くの京洋食まつもとさんにて、おいしーいランチを頂いたあと
藤井絞さんで沢山の絞の着物や帯を拝見して、無事に津山に戻ってきました。
京都には日本の伝統技術がたくさん。
美味しいものや綺麗なものもたくさんです。

また色々企画しますので、ご興味ある方はぜひ、ご一緒してくださいね。

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