草履や下駄の履き方

明日、明後日は地元津山市の大きな夏祭り。
「ごんご祭り」が開催されます。
先日の豪雨の影響で、県内の多くの地域で花火の打ち上げが中止される中、
ごんご祭りでは例年通りに県下最大級の花火大会も開催。
たくさんの方が、この夏の良い思い出を作られるいい二日間になるはずです。

浴衣姿、着物姿でお出かけされる時によく聞くお悩みの1つが
「下駄・草履を履くと、足が痛くて辛い」というもの。

皆さんはそんな経験ありませんか?

履物で辛い思いをしないように、今回は正しい履き方や
足が痛くなりにくい草履・下駄の選び方についてお話します。

1,勘違いされがちな履き方と、サイズ選びについて。
次の2枚の写真をご覧ください。


どうでしょう?
足の親指と人差し指の付け根を鼻緒の前坪(まえつぼ)ギリギリまで突っ込んでいますね。
そして、カカトは草履の台の内側に収まっています。
こんな風に履いていらっしゃる皆さん、多いのではないでしょうか?
これ、実は間違った履き方なんです!

この履き方をすると、前坪と足の指の股が擦れて痛くなりがちですし、
草履台がカカトにぶつかって、パカパカとスリッパを履いた時のような音が鳴ってしまい安くなります。

正しい履き方というのは、

足の親指と人差し指で前坪を摘むように履き

カカトが草履台よりも5mm~1cm程度はみ出るように履くんです。

鼻緒その物のきつさの調整も大事で、
前坪の1点だけでなく、鼻緒が足の甲にフィットし、特に意識しなくても
足を持ち上げると、すっと草履や下駄が付いてくる。
そんな感覚で鼻緒を調整してもらうと、パカパカとカッコ悪い音もせず、楽に歩けちゃいますよ。

さらに、ぎゅっと足の指で前坪を掴むと足と履物がより一体となり、
かなり本気で走ることだってできちゃいます(実際、僕は草履で走り回ってます)。

また、どこかで履物を脱いで並べた時に、足より小さな草履は小足美人を想像させるという利点も。
自分の草履だけやたら大きいと、ちょっとショックですもんね。

2、次に痛くなりにくい履物の選び方
今度はこちらの写真をご覧ください。

どうでしょう?向かって左側の草履(刺繍の鼻緒)の方が、鼻緒が太いのがわかりますか?
これ、内側に綿を入れて仕立ててあって、昔からのエナメルの鼻緒に比べ柔らかいんです。

さらに、足に接する部分は、ベルベットのような起毛の柔らかい素材にしてあります。
圧力の問題で、細い鼻緒より、太い鼻緒の方が、一点への荷重が少ないですよね。
細い鼻緒の方がシュッとして「粋(いき)」な雰囲気ですが、
最近は、草履を履きなれない方のためにやや太めの鼻緒が主流となっています。

お母様やお祖母様の草履を借りて履かなきゃ・・・という場合や
簡単にレンタルですませちゃうといった場合には、細くて硬い鼻緒が多いので
正しい履き方をしていても、足が痛くなってしまうことも。

特にお宮参りや七五三など、小さな子供さんを連れた状態でお着物をお召しになる時には
履物だけでも、サイズがあって、鼻緒が痛くなりにくい物を新調されると、余分な負担がかからずオススメです。

せっかくの着物や浴衣。
笑顔で着たいですものね。

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