被布(ひふ)ってなんだ?

どうも。
ちんがらやの4代目です。

早いもので11月が目前。
11月といえば、ハロウィンとクリスマスの間の何もない時期・・・。
じゃなくて・・・そう!

『七五三』!
七五三の着物や初着に関してはリンク先をご覧ください。

で、今回は「被布」の話。
これで、「ひふ」と読みます。
なかなか読めないよね。

広辞苑によると
被布は江戸時代末期に登場した羽織物。
現代では、七五三の子供が着ていることが一般的だけど
元々は大人が着用する袖付きの物だったそう。
当店でも、結構前には大人向けの被布を誂えさせて頂いたこともあるんだとか。

その被布が洋風文化の影響を受けて変化したのが
あずまコートなんだって。

とは言え、現代の主流な使い方は
主に3歳の女児の羽織物として。
男児にもというリクエストも頂いたことがあるけど、
当店で手配がきく問屋さんでは見つからないくらいのレアケース。

なぜ、3歳の女児かというと、大きな帯結び(付け帯でも)だと
なかなかの背中が重たくて大変そう。

という、実用的な理由と、

7歳のお祝いが「帯解き」といって、初めて帯結びをして着物を着用するお祝いとされるところから、それまでは帯を結ばない。

という理由もあったり。

とは言え、被布でなければダメということはないので、そこはお好みでOK。
ですが・・・3歳くらいの小さな女の子の被布姿っていうのはめちゃくちゃ可愛い!
本当に、強くオススメしたいくらい可愛いのです。

藤井絞謹製(正絹)

うちの定番でオススメしているのは、藤井絞さん謹製の絞りの被布。
正絹(絹100%)で、日本の職人さんの絞りだけあってお値段は良いですが・・・。
配色も、絞りもめちゃくちゃ可愛い。
毎年、お客様に喜んで頂いています。

化学繊維

もちろん、化学繊維の被布もありますが
比べてみるとこんな感じ。

同じ白でも、化学繊維の白はとても冴えた。
悪く言えば冷たい印象になりがち。
対して、正絹は白にも温かみのがあって、全体に柔らかい印象に。

懐具合のこともあるけれど、
もし予算が許すなら、ぜひ、藤井絞さんのをオススメしたいところです。

大切なお子様・お孫様にとっては一生に1度しかない晴れの日の衣装。
だけでなく、例えばお祭りやお祝い事などでもしっかりと着て
素敵な家族の時間をたくさん作ってくださいね。

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