ビールはいかが?

自分の感性で作品を仕入れてくる中で、思いがけない「出会い」が多々あります。
この「ビール柄夏きもの」はまさに
「出会っちゃった〜〜!!」ってヤツです。

まだ雪も振ろうかという2月に京都で出会った時には一瞬で一目惚れ。

でも、この楽しさをわかってオシャレ着として楽しんで着てくださる
お客様がいるかしら。
半ば、チャレンジのつもりで津山に連れて帰ってきたのですが・・・。

素敵なお客様が一目で気に入って、連れて帰ってくださいました。

今月頭に仕立て上がって、お納めをして、着姿のお披露目に来てくださった
時の写真がこちら!

素敵でしょ!
後ろ姿はこちら。

車の運転中にお太鼓にちょっと折れがついてしまったとのこと。
日常使いしていただけるのが本当に嬉しいです。


麻の八寸帯は唐辛子柄。
帯留めはアジの開き!!
そして、ビール柄の夏きもの。
本当は波柄の足袋も、なんとなく「ビールの泡柄」に見えるから不思議!
(ありがたいことに、ALLちんがらやコーデです)

これでこのお客様、一滴もお酒が飲めない下戸なのです(笑)
そこがまた、なんとも面白いですよね。

実は、外袖(袖の後ろ側)や下前(正面から見た時に、下に重なっている部分)にはほら。

空のグラスも。
お酒の席にご一緒して、飲めないお酒を勧められても
「実はもう、十分頂いているんです」
なんて、空のグラス柄の部分を見せたりしたら、ちょっと楽しいですよね。

着物のオシャレはもちろん、感性もありますが
知的な遊び心にも溢れています。

ちなみに、じゃぁこの柄の着物を値段を抑えるためにプリントで作ったら・・・。
本当にチープになってしまいますよね。
百歩譲っても浴衣として、なんとか着用できるかなぁという雰囲気にしかなりません。

こんな楽しい柄だからこそ、熟練の職人さんの手による絞染めの技法で作られる。
だからこそ、知的で大人の女性が楽しめる素敵なオシャレ着になるんです。

熟練の職人さんの手仕事が生み出す、日本のおしゃれ。
あなたもぜひ、楽しんでみませんか?

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