近江上布〜情熱の麻織物その2〜

実際の近江上布

どうも。
ちんがらやの4代目です。

近江上布の魅力語りの続きです。
今回は、動画を差し込んでみました!

が、スマホで撮影した動画の編集が上手くいかず、後半の方は長いままアップ。
すみません。
魔法のような手つきに釘付けで、僕はずっと見ていられる作業なんですが、お時間ない方は適当に切り上げてね。

さて、前回の話はこんなところ。

お邪魔した近江上布伝統産業館では、麻糸から職人さんが作ってます。

麻の糸を採るところって見たことあります?
僕は今回が初めてでした。

最初の動画は、苧麻(ちょま/からむし)から麻の繊維を取り出すところ。
専用の道具で表皮をこそげ落として、靭皮を取り出します。

取り出した靭皮を指で裂きながら、細い繊維に。
これを根側は根側に。
天側は天側に。
上下が混ざらないようにしっかり揃えて並べていきます。

単純なようだけど、これだって細い糸状の繊維が山ほど出来上がってくるので、ちょっと気を抜くと間違えそう。

で、さらにこの繊維を、天側と根側を併せて、指先でくるくるっと。
魔法のように、1本の糸に繋がっていく。
これが手績みと言われる作業。

もちろん、僕も挑戦させてもらったけど、全然ダメ。
素人がやっても繋ぎ目でダンというか、ダマというか、糸がボコッとなってしまうわけです。

糸がボコッとなると、織り上がりに節ができるだけでなく、染色段階でもムラになって、仕上がりが美しくなくなっちゃう。

これが、伝統工芸士の方のはほとんどダンがなく、なめらか〜に繋がっていく。
それも、気持ち位ぐらいに、作業もなめらかに進んでいく。

これが熟練の技なんだって素直に感動。

出来上がった麻糸は絣の場合は、櫛押し捺染か型紙捺染で染色され、高機へ。
生平の場合は、地機で織られるんだとか。

捺染の話は、同じ滋賀県の伝統工芸品である秦荘紬の語りで詳しく話すので、ちょっと待っててね。

織り上がりの生地を触ると、生平の方が張りがあって硬く帯に向いた感じ。
絣の方はしなやかで着物地にぴったりな感じ。

織り上がった生地は、県内の別の作業場で、仕上げ加工を施されます。
さらっとした「平加工」や「近江ちぢみ」に見られる「縮み加工」もこの地方で発展した技術。

特に、近江上布の証紙が貼られる丹念に作られたものは、仕上げも丹念に行われます。

別の織元で織られた生地。手績みの糸を使った手織りで作られた物。
上の生地をルーペで覗いた物。手績みなのに糸の滑らかなこと。

原料の苧麻は会館の前で栽培し、大麻は流石に栃木から調達しているのだとか。

糸造り、場合によっては原料造りから一貫して地域の職人さんたちが作り上げる、近江の魅力と人の情熱が詰まった麻織物。

それが近江上布なんだと思う。

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