御召って?その2。紋御召(もんおめし)とは
江戸時代に生まれた御召。
当初は、細かい縞や、細かい格子模様が主流だったそうです。
その後、明治に入って日本に輸入された「紋織り機(ジャガード機)」の登場で
格子や縞だけでなく、様々な模様が織り込まれた御召が生まれました。
それが、紋御召(もんおめし)です。
デジタルデータの代わりに紋型紙(紋型)という
巨大なパンチカードのような型紙を使って織り上げる紋御召。
横糸の浮き沈みと縦糸の掛け算で生まれる色の深みは
友禅など染物には出せない味わいがあります。
現代では、縞柄や格子柄もジャガード機を使っておられるので
広義の紋御召に分類されますが、
縦横のラインでだけ表現されていた初期から
曲線も含んだ様々なデザインの織が可能になり、
さらに緻密(ちみつ)なデザインの風通御召が
誕生することにより、爆発的に流行したのだそうです。
洒落た雰囲気の物が多い紋御召ですが、
江戸小紋柄の御召などはセミフォーマルやお茶着としても人気です。
御召のなんとも言えない着心地は、
袖を通したことのある方にしかわからない良さがあります。
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