綿麻紅梅 猫格子

どうも。
ちんがらや4代目です。
いつもお立ち寄りいただいて、ありがとうございます。

近年の着物事情で大きく変わったことの1つが
気候が変わって、袷(あわせ)仕立の着物より
単衣仕立の着物の方が、快適に着られる時期が長くなったこと

もう1つが本当にここ数年で
浴衣の値段が一気に高騰したことです。

浴衣に限らず、長襦袢や木綿着物など。
これまで手に取りやすかった価格帯の物ほど
光熱費・原材料費の高騰や人件費のベースアップなど
社会情勢の変化の波をダイレクトに価格が反映して
年々、値上げが続いている状況です。

特に注染の浴衣がわかりやすくて
当店で取り扱っている、竺仙さんや三勝さんなど
老舗ブランドの浴衣はついに、反物価格で4万円に・・・。

こうなってくると、少し価格は上がっても
・単衣から真夏を通じて着物として着用できて
・長襦袢を着ずに浴衣としても着用できて
・汗かく時期なので、お家でお洗濯もできて
・その上、天然素材で通気性も抜群

という綿麻着物も十分に
お買い物の検討リストに入ってくるのではないでしょうか?


今回ご紹介する、綿麻紅梅の型染め小紋もおすすめしたい着物の1つ。

紅梅というのは、太い糸を格子状に配置し
間に細い糸を打ち込んで織り上げることで、肌に当たる面積を減らし
サラッとした着心地を生み出す生地のこと。

目の詰まった生地に比べ
透け感もあり、涼やかな見た目にもまります。

今回の記事は綿糸75%,麻糸25%で織り上げられており
綿麻紅梅の中では、透け感も控えめ。

紅梅は夏用の生地という解説も多いですが
5月後半の夏の日差しの中でなら夏を待たずに
単衣シーズンから十分ご着用いただけます。

などなどというスペックも本当に大切なことなのですが
一押しポイントは何といっても『柄!』

上の写真で・・・あれ?目があった・・・
という人!大正解です!!!

実は、この柄、黒ネコ(たまに目がある)と白ネコが
交互に組み合わさった、まさに『猫格子』という模様!

なんて可愛いんだ・・・・。

猫の大きさも大きすぎず、細かすぎず。
遠目からは千鳥格子かな?なんて思わせといて
近づいたら、猫かよ!

ってなる。
何とも魅力しかないデザイン。



色目も黒白のモノトーン。
黒も白もどんな色も相性がよく
帯合わせにも困らないのもおすすめポイントの1つ。


今回は絞りの水草と刺繍の金魚が素敵な
藤井絞さん謹製の名古屋帯(帯はお嫁に行きました)を合わせてみました。


猫と金魚
何となく、ストーリーが生まれそうですね。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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