近江ちぢみ 綿麻 やたら縞

どうも。
ちんがらやの4代目です。
いつもお立ち寄りいただいて、ありがとうございます。

単衣の時期が長くなった昨今。
普段着物、カジュアル着物にお勧めの生地をご紹介します。

どうお勧めかと言うと、僕がめちゃくちゃ愛用しているのです。

そもそも近江は室町時代から続く麻織物の産地。
江戸時代には彦根藩から、麻織物が将軍家へ献上されていたという
良質な麻織物を連綿と作り続けてきた歴史があります。

そんな近江で、明治の頃から改良をかさね
令和の今、着物愛好家に突き刺さる生地が織られています。

それが、今回お勧めする近江ちぢみ。
「ちぢみ」と言うシボ立が特徴の、わずかに透ける生地。


そのシボがあるからこその大きなメリットが
・肌に当たる面積が少ないのでサラッと着られる
・洗った後にアイロンが要らず

さらに、素材は綿と麻が50%ずつ
化学繊維を使わない、天然素材100%で
・お家で洗える
・単衣シーズンから盛夏を通じて着用可能
(僕は4月ごろから11月頭(気候による)くらいまで長く着用しています)

そんな近江ちぢみの中で、今回ご紹介するのは
紫色を基調とした、矢鱈(やたら)縞(じま)の1枚。

子持ち縞やカツオ縞とも違う、
太さや入り方。配色が多彩な縞模様のことを、矢鱈縞と言いますが
本品は、まさにそれ。

同じ太さの縞が連続する模様に比べ、表情に複雑性が生まれるので
着物として出来上がった時には、『面白い』『お洒落な』印象の1枚になりますね

そして、寒色だけでまとめずにこっそりと忍ばされた黄色の縞。
実は面積の少ないこの黄色があることで、
合わせる帯のバリエーションもグッと豊になるんです。

カジュアルテイストの着物なので
半巾帯でカジュアルに
今回は引き締め効果で綿の半巾を合わせてみました。

単衣シーズンに着用される場合は、透け感のない名古屋帯を合わせたら
ちょっとしたお出かけ着物に。
今回は、ベトナム刺繍のゾウの名古屋帯を合わせてみましたよ。
黄色の縞が効いて、コーデ効果は抜群です。

6月〜9月頭にかけては麻帯などを合わせて、夏着物にも
同系統の紫が基調の麻の手描き京友禅、名古屋帯。
少しカッコしい大人の装いをイメージしました。

もちろん、長襦袢を外して、浴衣代わりにお召しいただくこともできちゃいます。

1枚で、カジュアル単衣、カジュアル夏着物、浴衣と3Wayに使えて
一般的な感覚でも5月〜10月ごろまで。
僕個人(岡山県の気候で)的には、4月〜11月頭までは
しっかり着ちゃいます。

お値段的には2024年現在で、竺仙や三勝の浴衣より安い・・・・
と言うコスパの良さもお勧めポイントの1つです。

ご興味ある方はお気軽にお問合せください。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


関連記事一覧

最新記事