明石縮の魅力
![](https://chingaraya.main.jp/wp-content/uploads/2018/05/P1050044.jpg)
明石縮とかいて「あかしちぢみ」と読みます。
中国地方や関西圏の方は明石と聞くと「兵庫!」とピンとくると思いますが
明石縮と呼ばれる織物は、主に新潟県の十日町市で織られています。
(根啓さん謹製の明石縮の反物)
というのも、もともと播磨藩で生産されていた明石縮の技法が
明治時代に当時すでに麻などの織元産地として確立されていた十日町へ伝来。
以降、多くの困難を産地の努力で乗り越えながら独自に技術を確立し
明治27年頃に、市場へと送り出されたのが現在の明石縮の元となる
「十日町明石ちぢみ」だったそうです。
(明石縮の歴史にご興味ある方はページ下段のリンク先に詳しくまとめられています)
幻の「蝉の翅(せみのはね)」と言われる
薄手で軽い着心地と透け感は大正・昭和のお洒落な女性達を虜にしたそうです。
(蝉の翅と言われるのがわかりますね)
当店の若女将も昨年初めて明石縮のきものに袖を通したのですが
「めちゃくちゃ着やすい!着心地も凄くいい!!」
と、一回着用しただけで、すっかりファンになってしまったほど。
十日町の織元で、丹念に織り上げられる明石縮の魅力は
透け過ぎ無い透け感と、
西陣御召にも使われる「八丁撚糸」という強い撚り糸(複数の糸をねじり合わせた糸)が
生み出す、シャリシャリっとした爽やかな着心地にあります。
夏向きのきもの地とされますが、
絽(ろ)や紗(しゃ)の生地ほど「透け過ぎない」ので
単衣シーズンにも十分着用できるのが、嬉しいところ。
(透け感の比較。反物を掛けている竹が薄っすらと)
(絽の小紋は反物を掛けている竹がかなりはっきり見えてます)
反物の幅も広いので
手足がスラッとした方はもちろん。
色柄によっては男性にもお勧めしたい1枚です。
明石縮の歴史についてはこちらからどうぞ
https://www.kimonoemakikan.co.jp/akasi/index.html
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