近江上布〜情熱の麻織物その1〜

生平の製作風景

どうも。
ちんがらや4代目です。

先日、近江の手織りの里をたずねる会と題して、お客様と滋賀に行ってきました。

いやぁ、滋賀県東部、面白かったなぁ。
また行きたい!

琵琶湖の夕暮れ

ということで、今日は近江上布(おうみじょうふ)のお話。

日本に上布(じょうふ)は沢山あるけれど、日本麻紡績協会のHPで上布として紹介されているのは、
「越後上布(世界遺産)」、「能登上布」、「宮古上布」、「八重山上布」
そして、「近江上布」の5つ。

近江上布は伝統工芸品の指定を受けた滋賀県の麻糸を使った織物のこと。
その一番の魅力は糸造りから始まる、作り手の皆さんの情熱でした。

近江上布が生まれる工程はざっくり
糸造り、染色、織、仕上げの4つ。

伝統工芸品としての近江上布は2種類。それぞれの指定要件は次の通り。
1、絣(かすり)
「櫛押し捺染」や「型紙捺染」という技法で先染めされた麻糸を耳印を合わせて織ること。

捺染された麻の緯糸
高機による耳印を合わせながらの織り

2、生平(きびら)
緯糸(よこいと)に大麻(おおあさ)の手績みの糸を使用して、地機で織ること。

生平の帯地
生平の地機

はい。
大麻です。多分、皆さんが思い浮かべるやつ。
この辺りが気になる方はリンク先をご覧あれ。
↓↓↓
麻の種類についてはこちらをご覧ください。

今回お邪魔したのは近江上布伝統産業館。
ここでは、近江上布に携わる伝統工芸士の方が後進の育成をしながら大変な情熱で、近江上布のモノづくりを守られていました。

といったところで、結構なボリュームになってしまったので、次回に続きます。

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