着物旅行記〜鞆の浦〜

着物の楽しさは着てお出かけしてこそ実感できる。
ということで、先日、お客様の「着物でお出かけしたい!」というリクエストにお応えし、行ってきました鞆の浦(とものうら)。

広島県福山市にある海辺の町は、古くは朝鮮通信使の訪れる近隣の文化の中心市として。
最近は、素敵な風情の残る港町として注目をされているスポットです。

まずは、お客様のコーディネートのご紹介。
カジュアルなお出かけということで

お1人は大島紬に配色が絶妙な黄色地の絞名古屋帯。
この帯、「大人可愛い」と本当に喜んで頂けました。

もうお1人は和紅型の小紋に変わり織りの羽織の組合せ。帯は織の半巾帯だけど、羽織があるから名古屋帯を結んでるみたいですよね。

坂本龍馬ゆかりの御舟宿いろは
ステンドグラスが印象的な魅力的な店内

最初に向かったのは、御舟宿いろはさん。
坂本龍馬ゆかりの舟宿を改築した宿泊もできる食事処。
そして、その改築デザインにスタジオジブリの宮崎駿監督が関わったというスポット。
これはもう行ってみるしかないでしょ!

行ってみたら、宮崎監督のデザイン画が展示してあって、もうワクワク!
ステンドグラスが今時の綺麗なガラスじゃなくて、歪みのある昔の雰囲気っていうのが凄くよかった。

ランチメニューは一番オーソドックスないろは膳を注文。
メインの鯛のいろは漬けは流石に美味しく、盛り付けも器も素敵で大満足!

ただ1点。どうやらここは鞆の浦の町づくりをしているNPOの皆さんの拠点の1つでもある感じ。
平日の11時ごろから行ったのですが、途中から店内の一角でNPOのメンバーと思われる皆さんが、町歩きツアーか何かで使う資料の準備を始められてしまって、折角の店内の写真があんまりゆっくり観て回れなかったこと。
これはすっごく残念だったなぁ。

食事の後は、町の散策。
サザエさんのご当地紹介コーナー(わかるかな?)でも取り上げられた、対潮楼と常夜燈は外せない。
冒頭の写真のような小路が何とも良い風情。
歩くだけで何だかワクワクする感じ。

朝鮮通信使をもてなすために作られたという対潮楼は流石の眺望!
天気が良くて本当に良かった。

風情満点の商店街を抜けて、常夜燈は港の近く。
港に並ぶ漁船が山国住まいの身としては何とも魅力的な雰囲気。

岡山県北の津山市からは車でざっと2時間圏内。
朝でて、ランチと散策して、ゆったり帰ってこれちゃうオススメスポットです。

洋服でももちろん楽しいと思うけど、この町、着物を着て歩くだけで楽しかった。
お客様にも大満足頂けた、小旅行となりました。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


関連記事一覧

最新記事