上質木綿のさつま絣みじん格子

どうも。
ちんがらやの4代目です。
いつもありがとうございます。

単衣仕立といえば、絹物もそうですが、太物に分類される木綿の着物。

例外もありますが基本的には裏地を付けずに
通年(とはいえ盛夏は暑いので避けるのがおすすめ)着用可能です。

近年、カジュアル着物の復興で
伊勢、機械織の久留米、片貝、会津など
様々なカジュアル木綿着物が販売されていて
着物愛好家のハートを掴んでいますよね。

今回ご紹介する『さつま絣』もそんな木綿の着物の1つなのですが、
先ほど紹介した木綿たちと比べて、ちょっと手間がかかっています。

織元の東郷織物さんは、大島紬の機屋さん。
大島紬は『締機(しめばた)』と言われる技法で表現される
とても織による精緻な模様が特徴の1つですが格子や縞など多彩な模様も楽しいところ。

そんな東郷織物さんが大島紬と全く同じ技術、技法を使って
細い木綿糸を使って織り上げたのが、この『さつま絣』というわけです。

本品も、手織の逸品で
織り上げた職人さんの名前が品質表示のところに記載されていますよ。

大島紬と同じで細かな絣模様を表現した手織の逸品は
緯絣のものでも40万円を切らず
経緯絣のものでは60万円は下りません。

それだけ手間暇かかる物ですが
本品は、みじん格子。


糸や打ち込みの加減など職人技のクオリティはそのままに
織り上げる工程がそこまで複雑でないために
グッとリーズナブルになるのが嬉しいところ。
緯絣の半額以下の料金で、極上の木綿着物を味わっていただけます。

また、本品は『正藍染』で糸が染まっているも特徴です。
着用して、水を通して・・・と愛情を持って袖を通していくと
藍の色が変化していく。
この『育てる』過程が楽しい一枚でもあります。

もちろん、色落ちなどの危険性はありますので
この本藍の魅力を十分ご理解いただける方におすすめします。

遠目からは無地にも見えるみじん格子ですが
無地とは違って、動きや光線の加減で、表情に奥行きが出るのもたまりません。

今回は、絞染めの可愛い帯を合わせてみました。

着用シーズンは盛夏を除く10ヶ月間ほど。
とはいえ6月などの暑い時期は難しいかもしれませんので
岡山県の気候的で行けば、ベストは10月〜5月くらいでしょうか。

ご自宅洗いにも挑戦していただけますが
本藍なので、専門店でお手当てしていただくことをお勧めします。
もちろん、当店でもお手入れお手当、承りますよ。

ご興味のある方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。

またちんがらやでは3月20日〜24日まで
単衣に向く着物展を開催予定。
期間中、新作含め、ちょっぴりお得にご紹介します!

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