着物の柄のお話〜コウモリ〜(お嫁に行きました)
毎年どんどんと賑わいを増しているハロウィン。
今年も近づいてきましたね。
ケルト人のお盆に相当するご先祖を敬うお祭りが転じて、
遠く離れた日本でドンチャン騒ぎのようなお遊びイベントになってきました。
商業主義的な香りも感じるけど、
楽しそうなことは、なんでも貪欲に取り入れてしまうのは如何にも日本人らしいよね。
着物の柄も海外から取り入れられた物が沢山あるわけで、コウモリ柄もその1つ。
コウモリといえば、ハロウィンやホラーのイメージだけど、なんと日本ではおめでたい柄なのです。
割と有名なので知っているよという方も多いかも。
ではなぜ、おめでたい柄なのか。
それは中国でおめでたい柄だったから。
なんともチコちゃん的な回答(笑)
中国語で「福が来る」という発音と「蝙蝠」の発音が同じということで、中国では蝙蝠は福を運んでくるとされるおめでたい生き物なんだそう。
イソップさんがこの話を聞いたらどう思うんだろうとちょっと思う(笑)
でもそれだけだと、日本でおめでたい柄というのも弱い気がするので、もう1つ。
蝙蝠って、超音波を使って真っ暗な闇夜や洞窟の中でも迷わず飛べるんですよね。
僕らも色々と迷い悩むことが多い人生、蝙蝠のように迷わず、事故らず目的地へ進んでいけますように。
そんな意味だって、コウモリとの柄には乗せられているかも。
写真はコウモリ柄の型染め小紋。
ハロウィンパーティに限らず、堅すぎないシーンで着てくださいね。
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