居敷当ての効果その3〜背縫い補強効果〜

どうも。
ちんがらや4代目です。

単衣や薄物(盛夏物)を仕立てる時にかなりの高確率でおすすめされるであろう
『居敷当て』
その効果に迫るブログその3の今回は

『背縫い補強機能』について解説します。

しっかり着用している僕の私物着物

居敷のついているものと、着いていないものの背縫いを比較してみました。

1,最も負担のかかるお尻部分

お尻付近では居敷当てがあっても、なくても
背縫いにダメージが入っていることがわかります。
ただし比べると、居敷当ての無い向かって右側の方が
より、キセが取れて、背縫いにダメージが行っているように見えます。

2,次にお尻のすぐ上の内揚げ付近

一方、お尻より上の内揚げ付近では
居敷当てがあっても、なくても、背縫いへのダメージは見当たりません。

3,最後に裾付近

最も両者の違いが出たのが裾付近!
居敷当てのある方は、背縫いのダメージが見当たらなかったけれど
居敷当てのない方は、しっかりとダメージが見て取れます。

つまり、着用時の引っ張りダメージは最も突き出たお尻部分で最も大きく
そこから裾に向かってダメージが伝わっているんですね。

そして、そのダメージは居敷当てをつけることで抑えることができる
というのが、わかりますね。

縫い糸が切れる場合はまだ大丈夫ですが
着物生地の方が弱って、裂けてしまうと、寸法を縮める他ありません。

体感としてわかりにくい居敷当ての効果ですが

・下着のラインを見えにくくする
・足などが透けにくくなる
・背縫いへのダメージも軽減できる

ということが、わかりました。

もちろん、着用頻度にもよりますが
大切なお着物を長く丁寧に着用されたい場合には

居敷当て、必須かもしれませんね。

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