綿麻紅梅型染小紋 ペイズリー
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どうも。
ちんがらや4代目です。
いつもお立ち寄りいただいてありがとうございます。
さて、単衣に向く着物のご紹介が続いています。
今回は、前回に引き続き綿麻紅梅という生地に型染めを施したカジュアル向きの染小紋。
あえて、うちでは小紋と言いますが
非絹物(化繊を除く)は『太物』とまとめて、別枠と考える向きもあります。
さて、本題です。
紅梅というのは「勾配」から来ていると言われますが
一般的に、『太い糸を格子状に配置して、その格子の中を細い糸が通る』
『透け感のある』生地です。
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綿紅梅、絹紅梅、綿麻紅梅など、素材となる糸の組み合わせによって
様々な紅梅生地が存在し、多くは、浴衣・夏物として販売されています。
が、今回ご紹介する紺仁さんが扱われる綿麻紅梅は、木綿の比率がやや高めで
透け感はやや控えめなのが特徴です。
透け感はあるんだけど、透け過ぎない。
だから、真夏まで待たなくても、夏日など汗ばむ気候の下で
単衣として楽しんで頂きやすい、見た目、風合いをしています。
色は写真ではわかりにくいですが
青磁色が近いでしょうか。
もしくはアイスグリーンというべきでしょうか。
爽やかなパステル調の色目です。
模様はペイズリー。
ウィキュぺディアによると19世紀にイギリスのペイズリー市で
沢山作られた模様なのだそう。
約200年(言い過ぎ?)の時と、海を超えて
現代日本の最先端のカジュアル着物のデザインとして型に起こされ。
それを伝統的な技法そのままに職人が刷毛で染めていく。
日英の美意識と職人技の融合が令和の着物になる。
なんてロマンチックなんでしょう!
あれ?ここで、テンション上がるのは僕だけでしょうか・・・。
何より、ペイズリー柄って着物と相性いいんだなって思いました。
余分な色をなくして、濃淡と型糸目だけで染られた生地は
属性で言うなら、綺麗よりの可愛らしさ。
もちろん、そこにはファッションに大切な個性もありますが
上級者でないと着こなせない!なんて頑張った感は皆無です。
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基本的には、単衣の時期は長くなっていますので
単衣として4月後半ごろから真夏を通じて、9月いっぱいは違和感なく
着用いただける素材感。
透け感を抑えた帯で6月〜9月いっぱいは問題なく楽しんでいただけます。
例えば、ふわふわのかき氷にみつ豆やカラフルフルーツが乗った某九州の名物氷菓を
思わせる可愛らしい帯を合わせるとこんな感じ。
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前柄はこんな感じで、何だか可愛らしいですよね。
大人ピンクの夏の帯締めを合わせてみました。
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もちろん、カジュアルラインなので半巾帯でサラッと楽しんでいただくのもあり。
麻の半巾帯を合わせて、長襦袢の代わりに浴衣スリップなどをお召しいただくと
7,8月の浴衣代わりに。
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透け感のないカラフルな織名古屋帯を合わせると
4月後半などの先取り単衣シーズンでも違和感なく楽しんでいただけるはず。
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また、僕は茶道裏千家の青年部に所属させていただいているのですが
気候の良くなる4月、5月、6月は大きなお茶会も多いですよね。
お点前など大きな役が当たっている時には、改まったお着物も大切ですが
お客として大寄せのお茶会などに参加される場合のドレスコードって
小紋に名古屋帯でも大丈夫な場面が多いように感じています。
そういった時にはほら、この着物を洗える染小紋と捉えていただいて
塩瀬に手描き友禅で唐草模様を染めたこういう名古屋帯を合わせていただくと
天然素材の洗える小紋として、大活躍してくれること間違いなし。
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もちろん、元々が夏むきの生地とされる綿麻紅梅なので
長襦袢を着て、麻の夏名古屋帯を合わせていただけばこの通り。
夏のお出かけ着物コーデとしても胸を張って楽しんでいただけます。
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このように、様々に帯合わせで雰囲気や季節感を変えて楽しんでいただける
こちらの着物。
天然素材なので肌にも嬉しいのはもちろん
ご自宅洗いも可能!
ということで、ランニングコストもお得!
2024年現在、注染の伝統的な浴衣も、多色の物は特に
税込5万円(反物価格)を超えるものが珍しくない時代になりました。
本品は反物価格で税込74,800円
単衣シーズンに着られて、
夏着物として着られて、
浴衣としても着られて、
染小紋のように楽しめて、絹やポリより涼しくて
お家で洗える
何より、型染めなので職人さんの手仕事の味も楽しめる
なんて考えたら
格式張らず、着物のあるライフスタイルを楽しみたい皆さんには
柄さえお好みであれば
めちゃくちゃ、相応しいゾーンの逸品だと
4代目は確信しています。
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